東アジア民話データベース

土田賢さんの語り

山形県最上郡真室川町の土田賢(つちだ・けん)さんの語りです。
賢さんは、大正13(1924)年1月18日、斎藤今朝蔵・セン夫妻の4女(6人きょうだいの5番目)として真室川町に生まれました。
藁仕事をしながら語ってくれた父親の昔話を熱心に聴いたのは、5歳から8歳頃だそうです。
数え年13歳で父親が亡くなった後、父方の叔父が住職を務める正源寺で暮らしました。
この叔父・鮭延瑞鳳師は昔話に関心が高く、話術も巧みで、叔父からはもちろん、寺にやってくる人々からも、昔話や様々な話を聴きました。
「鉛筆も紙もねぇどき 口から耳 耳から口って たっと伝わった昔だけ おれのは本物だけ ずほ(嘘)でねぇぞ」と言って、小学生の子どもたちに昔話を語ったら、夢中になって聴いたそうです。
賢さんの昔話と人となりは『土田賢媼の昔語り―口から耳へ耳から口へ』(杉浦邦子編著 岩田書院 2005年)にまとめられています。

語りは、mp3 の形式で録音されています。
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▲ 土田賢さん