東アジア民話データベース

前田治郎助さんの語り

千葉県浦安市の前田治郎助さん[1911(明治44)年1月24日ー1994(平成6)12月6日]の語りです。
治郎助さんは、千葉県浦安市当代島の漁師として12歳で浜に出て以来、1971(昭和46)年の漁業権全面放棄まで、江戸前(東京湾)の生粋の漁師としてすごしました。
現役引退後、民俗芸能の「お酒落(しゃらく)」保存会を結成し、その代表を長らく務めました。
幕末・明治の頃からジロスケ(屋号)家には、漁師仲間・信仰仲間・芸能仲間が集まっていました。そこで育まれた話の数々。
子どもの頃から年寄りの話を聞くことが好きだった治郎助さんは、結婚後、そんな語りの場の中で暮らしてきました。
江戸っ子気質を内に潜ませ、シャレやタトエがぽんぽんと飛び出す粋な治郎助語りはこの場で育まれたのです。
ここに公開する話は、民話の会の米屋陽一さんが、1981(昭和58)年2月28日、「お酒落」練習会場の浦安町中央公民館で治郎助に初めて会って以来、当代島の治郎助宅通いをして聞いた話のうち、初期のものです。
前田治郎助さんの語りは、米屋陽一編著『浦安の世間話ー前田治郎助の語りー』(青弓社 1992年刊)に収められています。

語りは、mp3 の形式で録音されています。
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